繕った部分は厚くなるため、平らになるまで圧力をかけておきます。最後に、解体していた紙を糸綴じして再製本します(仕立て直し)。これで修復の完了です。虫損直し(ちゅうそんなおし)には繕い(つくろい)、裏打ち(うらうち)、リーフキャスティングなどの方法があります。それぞれ長所、短所がありますが、ここで紹介している「繕い」による方法は原資料への負担が最小限で、また、その資料の持つ雰囲気をできるだけ残すには最適の方法といえます。
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