すみだの無形文化財 江戸木目込人形 塚田 詠春
胴体の原型に溝を彫り、衣装となる布地を「きめこむ」木目込人形は、日本独自の技法といわれる。8~12世紀の高貴な宮廷装束を再現し、着物のミニアチュールとして、近年では海外の人形コレクターをも魅了する。
向島に工房を構える塚田進(雅号:詠春)氏は、そんな江戸木目込人形の伝統を今に受け継ぐ人形師で、すみだ無形文化財の認定保持者でもある。
高精細な映像で匠の技を記録するとともに、現在、墨田区伝統工芸保存会会長として、江戸木目込人形の普及活動やものづくりへの思いをお伝えする。